焼き芋焼酎の美味しい魅力

焼酎の基礎知識

 

 

焼き芋焼酎が評判になっているようですが、まずは焼酎そのものについて少し説明しておくことにしましょう。

 

 

焼酎はご存知の通りビールや日本酒など共にすっかりお馴染みのアルコール飲料です。お湯割りでも水割りでもOKで、しかも値段も手頃なので、仲間との宴会などでは定番的な存在ともなっています。

 

 

焼酎の価格が安いのは古くから大衆酒として飲用されてきたという経緯があるからで、焼酎の酒税は政策的に安く設定されています。ちなみに焼酎は酒類の中の蒸留酒の一種であり、日本国内では酒税法によって種別の基準が定められている関係で、連続蒸留焼酎(旧甲類)と単式蒸留焼酎(旧乙類)に分類されています。

 

 

こうした焼酎には定義があって、まずは発芽した穀類を使用していない点、白樺の炭などで濾過していない点、蒸留時に別途定められている物品だけを添加する点、アルコール度数が連続式で36度未満、単式で45度以下である点などが条件となっています。

 

 

焼酎が日本に渡来したのは約500年前ということで、タイから琉球を経て伝わったとされています。そんな地理的背景が影響しているのか、現在でも焼酎の本場といえば沖縄や南九州地方となっています。

 

 

明治時代中期までの焼酎は、実は単式蒸留器を使った製造だけで、現代の区分では焼酎乙類に該当していました。明治中期以降はイギリスから輸入された連続式蒸留機が使われるようになり、高純度アルコールが大量生産できるようになって、これがその後の酒税法で「新式焼酎」に該当する「焼酎甲類」となったわけです。